如水鍼灸院のトータルコンディショニングコースの大きな特徴は
ほとんどのケースで
アロマオイルマッサージが含まれるところ。
今の治療スタイルにたどり着いたのは
臨床の中でアロマセラピー+オイルマッサージを
鍼灸治療やネオヒーラ―と組み合わせると
治療効果が格段に高まると感じることが多かったから。
アロマセラピーについてはまた別の機会に書くことにして
今回はオイルマッサージの話をします。
☆オイルマッサージとオキシトシン
オイルマッサージの特長は 第一に抜群のリラクゼーション効果。
これは脳内物質であるオキシトシンの作用によるところが
大きいと私自身は理解しています。
オキシトシンは 愛情ホルモンや絆ホルモンともよばれる神経伝達物質。
エンドルフィンという同じく神経伝達物質の分泌を促すことで
不安や恐れなどネガティブな感情を緩和する、
幸福感、人への信頼感、共感力が高まるなどの作用が得られるといわれています。
さらに 血管を広げて血圧を下げる、
痛みを感じにくくなる(天然の鎮痛剤)
病気にかかりにくく、かかっても治りやすくなる(免疫力、自然治癒力の強化)など
心身ともに健全に生きるために大切な役割を果たしてくれる存在。
そのオキシトシンを増やすのに有効な方法のひとつとしてマッサージが推奨されています。
ある研究では15分の背中の施術で血液中のオキシトシン量が増加することが確認されたそうです。
もちろん服の上からのマッサージでも有効ですが
オイルマッサージにおける肌と肌が直接ふれあう独特の心地よさは比較になりません。
☆オイルマッサージの美容効果
究極の美容は 健康 というのは真理だと思います。
オイルマッサージは健康を追求することで美容もかなえられる
とても理にかなった方法です。
①ダイレクトな刺激で 血液、リンパ液の流れをよくして
余分な水分や老廃物の排泄を促すことができる。
このデトックス作用でボディラインが引き締まったり
肌が内側からきれいになるなどの効果が得られる。
②血行がよくなることで栄養や酸素が細胞にいきわたり
代謝が高まり ミトコンドリアも活性化するため
肌のターンオーバーが促される。
③オイルとアロマ精油を肌から直接吸収させることで
肌を柔軟にしたり乾燥や荒れを防ぐことができる。
☆エドガーケイシー療法におけるオイルマッサージ
エドガーケイシー(1882~1946)は
トランス状態に入ることで多くの人の悩みや疑問に答えた
アメリカの人物で、
彼が提唱した健康法はエドガーケイシー療法と呼ばれています。
ここでは脊柱(背骨)のオイルマッサージが重視されています。
そこでいわれているのは
「悲しみ、憎しみ、恐れなどのネガティブな感情は
背骨の両脇に蓄積され病の原因となる。
そしてそれらは脂溶性であるので 植物性のオイルでとかしだして
排泄する必要がある」という理論。
非科学的とかあやしいエセ医学ともいわれかねないのですが
オイルマッサージが肉体のみならず 精神・感情まで作用するというのは
実際にケアを受けられた方の多くが口にされることです。
また、インドの伝統医療アーユルヴェーダにも
ヨガや瞑想、食事法など様々な要素の一つとして
アヴィヤンガとよばれるオイルマッサージが含まれています。
ちなみに、如水鍼灸院のオイルマッサージは
ツボと経絡(エネルギーが流れるルート)へ刺激という東洋医学的な概念と
現代医学のリンパマッサージの手法を融合したものです。
これは4年間お世話になった修業先で習得した技術がベースになっています。
正確にはリンパドレナージュといわれる浅層リンパへ働きかける技術とは異なり
深層リンパまで深くアプロ―チするものです。
もともと足つぼが大好きで 足や手の反射区療法の資格も取得していたため
リフレクソロジーの観点から刺激を加えることもあります。
また アーユルベーダやケイシー療法、オステオパシー、鍼灸その他
学んできたことをおとしこんで
その方のその時々の心身のコンディションをより効果的にととのえるよう
一期一会の精神で臨んでいます。
もちろん 蓄積した老廃物や余分な水分を排泄させるデトックス効果で
身体のラインがすっきりしたり
良質なオイルをふんだんに肌から吸収させることによる美肌効果など
美容面のメリットも大きいです。
(そもそも 究極の美容は心身の健康を追求すること。
美容と治療は切っても切り離せない関係だと考えています。
これを語りだすとまた長くなるので割愛します)
アロマセラピーに関してはまた別記事で書きたいと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございます。