どんな治療でも健康法でも
効く効かない以前に大前提となるのは
「安全であること」です。
今回は 安心して鍼灸治療を受けていただくためのお話です。
基本的に 全日本鍼灸学会学術研究部安全性委員会が策定した
鍼灸安全対策ガイドラインに沿って治療をおこなっております。
①感染対策
・如水鍼灸院で使用しているのは
エチレンオキサイドガス処理で完全滅菌済のディスポーザブル鍼
その中でも特に安全性と品質管理の面で信頼がおける日本のメーカー(セイリン)の
鍼を使用しています。
治療ごとにその場で開封し 一度使用した鍼は廃棄しています。
・施術者は毎回 治療前後 石鹸と流水で手を洗い 手指のアルコール消毒をしています。
治療部位はアルコール、アルコールアレルギーのある方にはヒビテンで消毒をしています。
・完全個室で他の方と接触することはありません。
治療ごとに十分な換気とトイレ・ドアノブ・手すりなどのアルコール消毒を行っています。
②気胸対策
鍼の事故として有名なのが気胸です。
これは鍼によって肺に穴があいて空気が胸腔にもれ
痛みや呼吸の乱れを引き起こすものです。
どんなに深さや刺激量に注意を払っていても万が一の事故はおこりうるという認識のもと
如水鍼灸院では肩胸背中、肋骨、肺の周囲には鍼は一切刺しません。
そこに症状があっても他の部位のツボ、トリガーポイント、筋膜のつながりなどを活用して
遠隔から治療効果を出すことは可能です。
③折鍼対策
折鍼とは施術中に鍼が体内で折れ残留してしまうこと。
数年前 野球選手の事例で有名になりました。
折鍼事故を防ぐために如水鍼灸院は以下の対策をしています。
・日本製の高品質なステンレス製ディスポーザブル鍼を使用する
(海外製の安価な鍼は材質が粗悪で折鍼のリスクが高まる)
・通電する場合は太さ0,2mm以上のステンレス製ディスポーザブル鍼を使用する
(通電により金属疲労がおきるため細い鍼は使わない)
・運動鍼(鍼をさしたまま動かす治療法)は最小限の本数、回数、深さで行う
・体格、筋力に応じて 鍼の太さを選択する
(体格が大きく筋力の強い方に細い鍼を使用した場合 折鍼のリスクが高まる)
以上三点は徹底して気をつけていることです。
ネオヒーラ―のおかげで
鍼を使わなくても身体の深部に刺激を届かせることができるようになったため
太く長い鍼を使用することもほとんどありません。
ただし どんなに気をつけていてもおこってしまう可能性がある事象も存在します。
それは治療後の心身の反応と内出血です。
確率は低いもののデメリットとしてとらえられがちなこの二点については
次回のブログで書きます。
ここまでお読みくださりありがとうございます。