日頃は治療やケアをする側ですが、私自身が「してもらう側」に立つこともあります。
■ 子ども時代
最初は、子ども時代。
具合が悪くなったりけがをすると、母があらゆる自然療法でケアをしてくれました。
その時、本能的に、誰かが自分の回復を願って手をあててくれることで、心身がいかに癒されるかを学んだ気がします。
これは如水鍼灸院の原点です。
■ 修業時代 ── 20代半ばの数年間
ハードワークと人間関係のストレスで、心身ともに絶不調に陥りました。
仕事自体は本当にやりがいがあり、続けたかったので、藁にもすがる思いで、休日はさまざまな治療院やセラピーを渡り歩きました。
その時の経験を、いくつかご紹介します。
オイルマッサージやアーユルヴェーダ
とにかく心身ともに癒されて、受けている間は至福。でも翌日仕事に戻れば症状はまたぶりかえす。だからといって無意味なのではなく、定期的に受けていることでその都度心身がリセットされ、致命的に壊れずにすんだと思います。原因にアプローチしているわけでないから根本的な改善ではないとわかりながらも、これを励みに頑張っていた気もします。
漢方
名医といわれる先生何人かに診てもらいましたが、処方はほぼ同じで効果は実感せず。たまたま職場と同じビルに入っていた治療院の先生に診てもらう機会があり、その先生が今までの先生とはまったく違う見立てで処方してくれた漢方が、私の場合は劇的に効きました。
それ以降、退職するまでずっと漢方を続けていたことで、なんとか身体がもちこたえてくれたと思っています。漢方は時間がかかるといわれますが、それもケースバイケースで、劇的に効くこともあると実感しました。
また、同じ治療・セラピーでも、治療家やセラピストとの相性やタイミングで効果は異なるので、一度受けて効かなかったからと「自分には合わない」と決めつけるのはもったいないと思いました。
ロルフィング・整体・呼吸法・アレクサンダーテクニーク
自分自身で身体の声をきくこと、人任せにせずセルフケアもとりいれることを求められました。本当によくなっていくために必要なプロセスだとはわかりつつ、その時の私はそれすらしんどく、ひたすら誰かに癒してほしいというのが本音だったので、徐々にフェイドアウトしていきました。
気功・ヒプノセラピー・スピリチュアル系のカウンセリング
その時の私には、ぴんとくるものがありませんでした。ただ、この経験が、開業してがん治療に関わらせていただくことになって魂・心・肉体の相関性を学ぶ際に土台になったのは事実です。また、心と身体はつながっているという観点から語るなら、心のケアで身体が楽になるよりも、マッサージや鍼灸で肉体的に癒されることで心も軽くなるというほうがしっくりきました。これはあくまでタイミングとご縁の問題で、逆の方もいらっしゃると思います。
フラワーエッセンス・ホメオパシー
自分にはとても合っていて、本当に助けられました。あやしいと思われがちなセラピーでも、時間とお金が許せば、なんでもやってみるのはありだなと思うのは、この時の経験からです。
他にも書ききれないくらい色々な経験をしましたが、総じていえるのは、この数年間、さまざまな治療やセラピーを受けていたことで、なんとか心身がもっていたということです。
■ 産後からの数年間
産後からの数年間もまた、私にとっては暗黒時代でした。
初めての子育ては思い通りにいかないことばかりで、精神的にいっぱいいっぱいでした。
そして、身体のねじれやゆがみが出産によって助長され、身体の使い方のクセも災いして、足底筋膜炎で何度か歩行困難に陥りました。さらにホルモンバランスの変化による自律神経の乱れも加わり慢性的に疲れていました。
思えば子どもの頃から反り腰・鳩胸で左右差もひどく、偏平足気味。それでも母が色々ケアしてくれていたので元気にすごしていましたが、修業時代は首肩・背中のコリがひどく、呼吸が浅く疲れやすく不眠気味、生理不順と、あげていたらキリがないほど不調を抱えていました。それで、前述したように様々なセラピーやケアをうけていたのです。
開業後から出産まではゆとりのある生活でストレスもなかったので、そんなことも忘れて快調でした。
でもそれらは根本的に解決したわけではなかったことをこの時期思い知らされました。
この時も、定期的に通っていた整体や鍼灸の先生に助けていただいたり、フラワーエッセンスの力を借りたりしました。
子どもが成長し、大好きな仕事に邁進できるようになって、本格的なセルフケアに取り組めるようになったのはこの数年のことです。
その過程で、理屈としてはわかっていた(つもりの)ことを、身をもって経験しました。身体の声をきくことの大切さ。身体は家や車と同じで、こまめにメンテナンスしていくことでよい状態を保てること。適切なはたらきかけで、本当に変化をおこしてくれること。
また、定期的にプロのトレーナーさんやセラピストさんに診ていただくことで、その場で心身が癒されるのはもちろん、的確なアドバイスをいただけるとセルフケアの精度も上がることを実感しています。やはり、本やYouTubeで見るのと、生で自分の身体をみてもらって指導をうけるのとでは、効果に雲泥の差があります。
ナボソ、ネオヒーラー、ストレッチポールなど優れたツールを活用できるようになったのも大きいです。これらで毎日セルフケアをするのは、もはや趣味。
おそらく更年期にさしかかってはいるのですが、今は人生史上もっとも調子がいいです。
このような経験から、セルフケアをとりいれる余裕がある方や、セルフケアをしているのに思うような効果が得られない方には、通り一遍ではなく、その方の身体やライフスタイルに合うやり方やコツをお伝えするよう心がけています。
一方で、修業時代や産後すぐの自分がそうだったように、心身ともにエネルギーが低下してセルフケアどころではないという方や、時間的・精神的な余裕がもてない方もいらっしゃいます。
そのような方でも安心して、ここにいる時間だけでも心身が解放され、少しでも楽になっていただけるように、そしてその効果が少しでも長続きするように、工夫してよりよいケア・治療を極めていきたいと思っています。
長い文章をお読みくださりありがとうございます。

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